« 先週の日経平均(2/19) | Main | 今週の為替予想(2/26) »

2017.02.26

下げ止まらない人民元

今日の日経新聞に人民元の下落について書かれていた。

20170226_nikkei_2

要約すると、2008年のリーマン危機のとき、アメリカは大量に国債を増発する必要に迫られ、それを中国が引き受けた。この年に、中国の米国債保有額が日本を上回り世界一になった。これによりドルの急落が食い止められた。つまり、中国は米国債を大量に買い付けることで米国に恩を売った。

ところがトランプは中国に対して「元安誘導」を批判している。中国側にしてみれば今は為替介入で大量に保有する米国債を売って元の下落を食い止めており、理不尽な批判ということになる。元の対ドル相場は2016年に7%下落した。中国の米国債売りがなければもっと下がっていた筈である。結果として、16年末に米国債の保有額は9年ぶりに日本に抜かれた。

ということである。一時期中国の為替介入(米国債買いによるドルペッグ)による元安維持が批判され、中国は意図的に徐々に元高へシフトして行った。ところが、2014年あたりから下落に転じ、いまやリーマン危機前の半固定レートの水準を下回っている状況である。

この先元はまだ下げるのか、そろそろ下げ止まるのか、どうなんでしょうか。自国の通貨高に対しては、自国通貨を印刷してどんどんドルを買えばいいので制御がしやすいが、通貨安は外貨準備高で上限が決まってしまい、防衛は難しいということは素人でもわかる。輸出にとっては自国通貨安が有利なので、経済が良くなり自然に通貨高方向へ動く、というのが長期的な理屈なんだろうが。

|

« 先週の日経平均(2/19) | Main | 今週の為替予想(2/26) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« 先週の日経平均(2/19) | Main | 今週の為替予想(2/26) »