« SBI証券の投信(9/27) | Main | 先週の株価(9/28) »

2014.09.27

データ分析ってこうやるんだ!実況講義(吉本佳生)

タイトル  データ分析ってこうやるんだ!実況講義 身近な統計数字の読み方・使い方
著者名等  吉本佳生/著
出版者   ダイヤモンド社
出版年   2013.10

経済学者が書いたデータ分析の方法を説明する本で、読むのが疲れる(当然だが)が、中にひとつ、大変興味深いデータ分析があった。

第6講、分散投資のために特定業種の株を買うべきなのはなぜか?

500万円のおカネを運用するならどちらをとるか?
プランA…TOPIX連動投資信託に400万円、普通預金に100万円
プランB…東証「銀行」業連動投資信託に240万円、普通預金に260万円

当然プランAのほうが分散投資効果が高いと考えるのが普通である。ところが、リスクとリターンはどちらも同じだと言う。

種明かしをすると、1999年から2004年までの6年間の業種別株価変動を見るとTOPIXとの相関が高いものも低いものもあり(逆相関もある)この時期であればTOPIX連動投信を買うことで分散投資効果が狙えた。ところが、2005年から2012年の同様の分析をすると、どの業種もTOPIXとの相関係数が0.9近く、つまりどの業種もTOPIXと高い連動性を持っているらしい。つまり、分散投資効果が全くないということである。特に銀行株とTOPIXの相関は0.96と非常に高く、他の業種を混ぜても殆ど分散投資効果が得られない。ただし、ボラティリティは異なっており、TOPIXより銀行株のほうがより変動が大きい。TOPIXに対する銀行株のリスク(変動幅)は5/3である。だから、TOPIXに400万投資するのと銀行株に240万投資するのはリスクもリターンも等価である、と言う理屈である。

この本を読んで、本気でTOPIXでなく銀行業種のETFに投資しようかと思ったが、止めた。理屈上はそのとおりだが、銀行業種のETFは流動性があまり高くないのである。

東証銀行業株価指数連動型上場投資信託(1615)とTOPIXのこの5年間の株価の比較である。

140927_1615_5y

|

« SBI証券の投信(9/27) | Main | 先週の株価(9/28) »

Comments

Post a comment



(Not displayed with comment.)


Comments are moderated, and will not appear on this weblog until the author has approved them.



« SBI証券の投信(9/27) | Main | 先週の株価(9/28) »